2017年10月25日水曜日

イカメン、「たまにはさ 初心に帰り 思い出す 読書記録も やってみるべし?」(その5)」

漢方と中医学は異なり、中医学の方が新しい部分があったりする。日本の漢方は中国から伝わったが揚子江の南の方で行われていた医学に比較的類似し、それを日本人の病気と日本の風土に合わせて改変した。北の方とは気候も風土も異なり参考にならなかった為だと言うことだ。

中医学は生き残りをかけて弁証法に基づき再編され中国共産党に協力するとしたもの。従って中国医学をルーツに持つが、漢方医学は日本特有の伝統医学である。

平賀源内は脳梅毒、梅毒が脳にくると最後は廃人だが、その前に一時的にハイになり、天才的なアイデアが浮かぶという。ゴッホ、モネ、オスカーワイルド、ボードレール。ベートーベン、シューベルト、ニーチェも皆梅毒。(これは、この本に書いてあることそのままなので、真贋のほどはイカメンは知らないが、、)

漢方は不摂生とか、今の生活習慣病には強いが、感染症には弱い。なので、梅毒には無力であった。

眠れないときはお酒がストレスにいいというのは、どんな睡眠薬より副作用がない睡眠薬である。

医師の間では、昭和四十年代と現在の高齢者の肉体疲弊度を比較する場合は十五歳引いて考えろと言われている。最近では二十歳くらいひくべきだ。

現代医学的に認知症にもっとも使われている薬の一つが、実は漢方薬であり、西洋薬との併用でも良く効く。
 
副作用も少なく費用対効果も良い。→八味地黄丸(はちみじおうがん)は認知症一般、わけのわからない認知症の時に効く。
 
レビー小体型認知症は幻覚、幻視がある→ 抑肝散(よくかんさん)が効く。
 
アルツハイマー型→加味温胆湯(かみうんたんとう)が効く。
 
脳動脈硬化型の認知症→釣藤散(ちょうとうさん)が効く。

漢方薬は健康な人には効かない。どこか異常な人には非常に効く。
 
漢方薬は一つの薬に相反するような効用があり、体や臓器の機能が中庸になるよう調節する作用があり、これをアダプトゲンと言う。

例えば大黄(だいおう)は下痢にも便秘にも効くそのうえに、腸に効くことで脳の統合失調症の患者にも効く、統合失調症患者には便秘症が多いということもあるが、脳で作用するセロトニンやアセチルコリンなどの神経伝達物質は腸で作られており、腸には脳の数倍の神経伝達物質がストックされている。

従って、主に腸に作用する大黄が、脳の働きをコントロールするのは自然なことと言えるのだ。この辺はイカメンが信奉するあの藤田紘一郎氏も仰っていることとリンクするのである。

漢方では、頭痛に呉茱萸湯(ごしゅゆとう)が効く。この呉茱萸はミカン科の植物の果実でその中にサイクリックGMPという血管をリラックスさせる成分がいっぱい入っている。

脳腫瘍や脳の血管異常で頭痛がする場合はCTを撮らなくても症状で判断できるが、やたらCTを撮って安心したいという患者や家族が多い。
 
しかし、CTはすごい放射線を浴びることになるのでたかが頭痛では避けるべきである、頭のCT1回で胸部レントゲン千枚分くらいの放射線を浴び、子供には危険。逆に撮りすぎが脳腫瘍の何十%かの原因だと言われているぐらい。

日本特有の漢方医学は、本当に中々良い線いってるって、思うのはイカメンだけなのだろうか?

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