2012年9月1日土曜日

イカメン、「人生の 何分の一 過ぎたのか? これから未来 楽しむために! 」

おはようございます!今朝は午前3時30分の起床。これから、10kmジョグして、整骨予約して、朝飯食べて、整骨行って、図書館で読んだ3冊を返却して、予約してた5冊の本を借りて、朝一で我が庭「レイクタウン」に行くのです。

だから、とっても忙しい。でも・・・ふと立ち止まり、考えたい。

月の始めに、ただ今現在の自分は、人生の何分の1過ぎたのか?と
半分なのか?はたまた3分の1なのか?

まあ、おそらく後者だと人間と言う生物の生存限界を超えてしまいますが・・・時間は、未来から過去に向かって流れると言うインド的悠久の時間観念を信じるイカメンとしてましては。。。。

楽しんで参りたいと思ったのが、今朝のタイトルコールです。今朝は、で出汁から、いえ出だしから、訳が分からん状態です。ともかく、早く走りに出かけますが、その前に、読了した3冊の読後記をここに、ベタッと貼り付けましょうかね。
 「読み解き『般若心経』」 伊藤比呂美著 

伊藤比呂美さんは、1955年生まれ、アメリカ在住の日本の詩人。語り口調のお経の訳詩に真骨頂あり。

般若心経だけでなく、法華経、観音経など、詩によって、お経の世界を身近なものに感じさせてくれる。

生きることと死ぬことに、正面から向き合わせてくれる。感情を隠さない、どこまでも真っ直ぐな性格が読み取れる。

お経の世界に興味を湧かせるに十分な力を彼女の詩は持っていると感じた。



「いっしょに考えてみようや」 
          小林誠・益川敏英著

小林さんは益川さんの4つ下の学者肌。益川さんは茶目っ気のある天才肌で、話が簡潔。これが二人の印象か?

「CP対象性の破れ」から、まだクウォークが3種類しか発見されていなっかた時代に、理論的に6種類あれば現象を上手く説明できると発表したが、20年ほど経って漸く実験で最後のトップクオーク発見され、理論が裏付けられ、ノーベル物理学賞となった。

発見するには、膨大な敷地とカネが必要で、日本の高エネルギー加速器研究機構の加速器「Bファクトリー」と、アメリカのスタンフォードチームが2001年7月ほぼ同時期にそれぞれの実験で「CP対称性の破れ」を証明した。Cとはチャージ(電荷)Pとはパリティ、鏡像変換的な意味・・・・詳しくは、前前回くらい?の記事をご覧あれ。

物質の究極の要素を解き明かすのは、ラザフォードがやった高エネルギーのビームを当てて、その反射を元に素粒子の存在を証明する遣り方が、今現在も多用されている。そう考えるとラザフォードは、改めて天才で、後世に残した功績は偉大だと言えよう。
「 『人生二毛作』のすすめ~脳をいつまでも生き生きとさせる生活 」外山茂比古著

編集者と英語の教師、その後、英文学と日本語の研究者として、二足の草鞋を履いてきた外山氏。読むたびにイカメンに気づきを与えてくれる御仁。「思考の整理学」をきっかけにして、思索ノートの目次化やブログを書くこと、読書リストをつけて、残しておこうと思い立たせてくれた。

この人は、毎日、用もないのに?毎朝午前4時半に起きて、5時47分発の電車に乗って九段下で下車しそこから、皇居に隣接する北の丸公園を抜け大手町までウオーキングをして、喫茶店でカプチーノを飲み、通勤ラッシュと反対方向に帰って行く。そうと決めて、定期券まで買ったと言う。ウオーキングと言う日課を作るために・・・

そして、戻って朝食の仕度をして、食べ終わり、後片付けをして、午前8時40分頃から1時間半ほど「また寝」をする。そして午前11時頃から図書館に行き、原稿書きの仕事をする。図書館が書斎代わりだそうな。

80歳を過ぎても、自分の生活リズムをきっちりと持ち、体内時計を常にリフレッシュしている。
『料理は論理思考で、調理はエクササイズ』と言い切る。

イカメンが、親父から貰った佐藤一斎「言志四録」も紹介している。
『わかくして学べば、則ち壮にして為すことあり 壮にして学べば、則ち老いて衰えず 老いて学べば、則ち死して朽ちず』を実践して、一味違うことをやってみろと言う。

『賞味期限切れの友情は、捨てるか買い換えろ』とも言う。

「随所に主となれ」の主をホストと読み替えろと、サーバントリーダーに近いことも提唱している。

まだある。

「知識に頼るのではなく、独自の思考力を持つ。アイデアは寝かせて熟成を待て」と、
「思考として昇華する『時の浄化作用』を起こせ」と言う。

その為には忘却機能が必要で、知性の進化に欠かせない作業。
「忘却が実は自発的に働いていることに気付きなさい」とも教えてくれている。

「知識のメタボにはなるな」と、逆説的に「情報の整理をする暇があったら忘れてしまえ」とまで言う。「思考を促す知性の涵養を疎かにするな」とも。

英国の天才文学者ウィリアムエンプソンの『曖昧の七型』という画期的な文学論がヤバイらしい。

読書には書かれている言葉や表現が既知のものを読むスタイルをα読みと称し、表現形式や書かれている内容が難解だったり全く未知のものを読むスタイルベータ読みと呼ぶ。
「それには素読が一番。四書五経や般若心経などが適していて、独自思考を誘発する。だから、たまにゃあ、ベータ読みをしろ」と勧めてくれている。


年寄りが得意とする感情処理方法は、凸凹あれば、凸のほうだけに目を向け、悲観と楽観があれば、楽観の方に心を向ける。経験のなせる技である。出来るだけ未来系を心がけ、『過去』『現在』は捨てるべしで、「半面主義」がいいと。

人の話はメモを取らずに聞けと言う。

以上、大変参考になる本であった。


最後に、昨晩は、奇しくも、GROUSEの母校Kと我が友Sさんのご子息の高校Fが、クイズ日本一の決勝戦を戦っているのをTVで観た。物凄い、ハイレベルな凌ぎを削る闘いであった。

ただ、Fはリーダーがたった独りで、恐ろしいまでの知識を披瀝し、中盤までリードを奪っていたが、知識の凸凹を3人で補ったKには、最後の最後で勝てなかった。

と言うのも、中盤までは、Fのリーダーの隙の無さには感服していた。だけど、横の二人は全く参加出来てなかったので、これは彼が分からない分野が出た時に負けが決まるだろうなと感じた。最後のコメントも、彼は、自分ひとりが公立高校の重圧を背負って戦ってきたと言ってしまった。一緒に来た他の二人の立場はなかった。

一方、Kは自分達の知識の凸凹を認識していた。3人のバランスで勝てたとリーダーが、コメントした時、今回のオリンピックでメダルを獲得した若者達と同じ匂いを感じた。

だから、あれはチームプレーの勝利であった。しかもFは全員高校2年生だった。

内一人は、GROUSEと同じクラスメートで、もう一人は、甲府で同じ小学校だった生徒だ・・・ここは、結果とは何の関係もないが。。

予選で、同じ高校の二連覇中の3年生のチームを押しのけ、それでKは史上初の三連覇を成し遂げた。世代交代が成された訳で、来年も望みは大きい。でも、贅沢を言えば、4連覇してしまうと、面白みがなくなって、TV局が高校生クイズを止めてしまうかも・・・いやあ、そんなことはありますまいって。

ともかく、イカメンが高校生の時代と、巷に存在する情報量が圧倒的に違う、ビットとギガいや、テラ以上に桁違いである。そんな情報洪水の中を今の高校生は生きている。大変なのである。

つくづく、早めに生まれて来て良かったと、何故か胸をなでおろす今日この頃である。


では、また!

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