さて、昨日から別の場所に出動しているイカメンであります。ニーチェの言葉は、GROUSEに「是非読んでみな」、と渡しましたので、次なる『ザ・クオンツ』を読んでいる訳です。
そこで、皆様これは何でしょうか?
①1987年10月 ②1998年8月 ③2007年8月 すると次は2018年10月?
①ブラックマンデー
②LTCM崩壊
③サブプライム等に端を発した金融危機 です。
そして、その③の舞台裏で起こっていたクオンツ・ファンドの凋落ぶりが描かれているのです。彼らがデリバティブや、いわゆるロング・ショートのヘッジ等を駆使して創り上げた砂上の楼閣ともいうべきものが、崩れはじめて一生懸命にアンワインドせねばならなくなったのです。
(用語の解説は、一番最後をご覧あれ)
結果として、割安株は、高くなる前に投売りされたため暴落し、割高株は、安くなる前に買い戻されたのでさらに高騰するという異常現象が現れたのです。それが、ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーでも甚大な被害をもたらし、中でも一番ひどかったのがリーマンブラザーズでした。
但し、この本ではリーマンについては殆ど取り上げていません。あくまでも、クオンツが主人公なので・・・
で、タイトルコールです。昔、北野たけしが、「人間は振り子みたいなもんだ」と言っている事をふと思い出したのです。
大きく膨らんで浮き上がったものは、奈落の底に落ちる。極貧の生い立ちの人物が、大成功して大金持になる。飛ぶ鳥を落とす勢いの有名人も、そこに甘えていると、いつのまにか消えてしまって、一発屋となり、あの人は今?となる。だから、普通であり続ける事が一番いいのかもしれない。
⇒だから、何の取り得もないイカメンは幸せである。という論法に持込みたい訳ではないが・・・・・
少しだけ、羨ましいってのが本音かもしれない。
クオンツたちは、一日で何百万ドルを稼ぎ出し、この世の贅沢の限りを尽くした。それは常識を超えた世界。ちょっとは覗いてみたい気もする。そう言えば昔聞いた「Yucasee-ゆかし」と言う純金融資産が1億円以上の人々しか入れないクラブの話を思い出した。
http://yucasee.jp/
ふ~んこんな世界もあるようだ。
確かに、お金はある一定レベルまで行けば、減らなくなる。どんどん使ってうまく回転させるとさらに増えていく。但し、小室哲也みたいに世の中の仕組みを知らないうちに金を手にすると、よからぬ輩が擦り寄ってきて、その後の人生を破滅させる。
でもヨーロッパの貴族や長らく金持ちをやっている人たち(一族)は、金のある生き方に長けているから、中々一気に貧乏にはならない。彼らは、その位置で小さく振り子を振っているだけだ。同じように、ホームレスになった人たちは、昼間路上で寝て、深夜から明方にかけて、アルミ缶やダンボールを集めてそれを売って、何日間の生活費に充てる。しかし、それ以上は働くつもりはない。彼らはその位置で、やはり小さく振り子を振るだけなのである。
所詮、人は振り子の幅で生きているのかも知れない。それは、自ら生み出した境遇もあれば、生まれついた境遇であるのかもしれない。でも、振れ幅の大きい人は、必ず何か高みを目指す本能みたいなものが働いているのだろう。自分の立ち位置をどこに置くのか?どのレベルで満足とするのか?それは人それぞれであろう。
⇒はて、イカメンはどうするか?皆さんはどうしますか?
いかん、また出勤の時間が迫ってきた。ウオーキングもさぼっちまった。またもや?
体重は?
う~ん高い位置で、小さく振り子を振っているだけだ。では、大きく振れ幅を取るために、思いっきり美味いもんでも食べて、体重を大きく振れば、大きくやせれるかも・・・・・・
って、ちょっと違うのかもしれない。お後がよろしいようで。
<用語解説>
ロング:買い持ちで、ロングポジションは典型的には割安株を買い高くなるのを待つ状態
ショート:売り持ちで、ショートポジションは、典型的には高いところで空売りし安くなるのを待つ状態
ロング・ショート:ロングとショートを同時に行うことで、割安株を買い同時に割高株を空売りする。
アンワインドとは、ポジションの解消で、買い持ちを売り、売り持ちを買い戻すこと
しかし、このロング・ショートの急激で大規模なアンワインドが現実に何を意味し得るか。それが、サブプライム金融危機で起こったことである。
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