おはようございます。前回からはや3ヶ月弱の時が流れ去りお話したきことが山のように積もり続けております。とりあえずの試みに、藤丸が現在参画する「シン・お笑い大惨寺」企画の千日回峰行ならぬ毎日1つの問いに応じていくお題稽古もはやvol127。約3年かかるこの修行もまだ緒に就いたばかり。しかも、毎月9日10日には、驚異の難問「苦渋」のお題が出される。なかには、競作で賞が授与される500字内超短編を創作するお題が出る。
今のところ、佳作どまりが続いているが、最初の佳作となった超短編をここにご紹介する。
お題は、大惨寺の観光ガイドと創作するというもの。自分なりにはいい線行っていると思うのだが、審査員の琴線には触れきれなかったようである。
https://www.facebook.com/groups/735266575287149
「大惨寺の不都合な真実」
何の為に建てられたのか、誰も知らない。そこでは、千日回峰行
を愉快にする為、短刀に代え、実芭蕉を懐に忍ばせるのは許される。
可笑しみ、諧謔が感じられれば良く、笑い死に出来れば本望とする
輩の間では大人気。そんな大惨寺が20数年ぶりの大改修で、ウル
トラマンの様にシンが付いた。俗に言う式年遷宮で、エンターテイ
ンメント性だけでなく、知恵比べの部分も刷新され、江戸雑俳もあ
るという。
参道の両脇に、黄金に輝く洒落た頭蓋骨の列が並ぶ。先へ進むと
南大門だが、焼肉は売っていない。精進料理が振舞われるだけだ。
だが、笑いに一家言や腹にイチモツの猛者達は、蜂の一刺しで笑い
を取ろうとやって来る。
そこを抜けると中門、左右に狛犬が、神仏習合なのか、「うっ」
「ふんっ」と立ち匂う。
お重の塔を抜けると、蓮池に浮かぶ本堂で、蓮魂と緊張の糸で繋が
れていて、高い階段を上る必要がある。切れると笑いが噴き出す。
本堂の中には、中古の笑い上戸と蛙の下戸がいて、奥の圧巻塀で
囲われた座敷楼には、大阿闍梨の頭を叩きながら、徳川夢声ばりの
声の檀家総代の出武将とジャイアン似の筆武将が、カメムシを噛ん
だ様な顔をして読経を詠んでいるそうだ。
魔が差す藤丸@私は文装組織イシスに狙われている?
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