2012年9月23日日曜日

イカメン、「何気なく 思いのままに さりげなく 気付かぬ振りで 囁くように!?」

おはようございます!今朝は午前5時少し前の起床。今朝も雨が降っているので、さきほどGROUSEを駅まで送ってきました。途中、ジョグに行きたい気持ちを、あざ笑うかのように強い雨が降り続けていました。珍しく、メランコリーな朝です。


さて、昨日は、第141s回K祭にお見えになった元東大総長で現総長顧問の小宮山宏さんの講演を聴きました。演題は、「日本『再創造』~プラチナ社会の実現に向けて」であります。

端的に言いますと、以前、友人Hさんに借りた同氏の「課題先進国日本」を発展させ、ビジョン化した「プラチナ構想ネットワーク」の実現に向けた講演で、とても愉しい時間を過ごさせて頂きました。

やはり、著者本人が語ると臨場感と、本では書けなかった本音部分まで聴けて、とても充実感を味わえます。以前聴いた蜷川幸男氏は、本音部分が、母校の後輩に対してと言うこともあってか、もっとそうでしたけど・・・・
⇒(ブログには書くなよと後輩達に釘を刺していたので、父兄のイカメンも遵守致します。拝↓



少しまとめておきましょうかね。全部で3部構成でした。

1部:世界の現状 2部:日本再発見 3部:21世紀のビジョン「プラチナ社会」 です。

先ずは、1部です。

1000年前の世界各国の一人当たりGDPは、殆ど一緒であった。それは、食料を作っていて、農業が主たる産業であったから。それが、産業革命によりモノづくりを始めた1800年頃から、各国間に格差が生じて、先進国というものが誕生した。そして、近年では中国・インドなどが、先進国に追いつこうとしている。今や、先進国の車保有率は、2人に1台となった。

人類は、長寿化してきている。但し、それは介護が必要になった社会というよりは、身体も元気で高齢者がまだまだ働く社会になったと言える。西暦1000年ごろの平均寿命は24歳で、1900年には31歳であった。その中で、日本は1900年に44歳となっていて、今や世界一の長寿大国である。

既に、リハビリなどにも利用されているが、自分が装着するタイプの介護ロボットが開発されている。まだまだ新たな産業が生まれてくる余地がある。


次は、2部。

日本は、江戸時代鎖国をするまでは、世界の先進国のひとつであった。それが、鎖国の間に西欧の成長のスピードに遅れて、先進国の後塵を拝した。戦後、高度成長などで、キャッチアップしてきたが、今まで、学校では「日本は資源のない国で、資源を輸入して、それを加工して製品などを輸出するしかない。」と教えられてきた。

しかし、もはやそういう時代ではない。

世界に先駆けて、これから世界中が経験する未体験ゾーン、少子高齢者社会にいち早く突入する。鉱物資源や化石燃料は乏しいが、既に人工物が充分行き渡り、これ以上何が欲しいのかと言うくらい国中に、いろんなものが普及していて、貧富の格差が少ない。そもそも数十年前の様に、食えないから働きに出されるみたいな環境にはなく、餓死する人も殆どいない。

課題は山積しているが、そもそも先進国は課題を抱えて、それを解決する新たな技術や制度を生み出すことによって発展してきた。今こそ、高い技術を活用して、まだ日本しか直面していない少子高齢化や、資源ひいてはエネルギー不足を解決する時が来ている。

日本こそが、課題先進国としてのロールモデルを提示すべき時代が来ているのだ。


そして、神戸でなくて、3部。

プラチナ社会とは、人工物が当然の如く手に入るようになり、次に人間は何を求めるのか?と考える時・・・・・への回答である。

1.新しい生態系の獲得~生きやすい環境~生物多様性に繋がる。
2.エネルギーの自給。

2008年には、化石燃料系エネルギー+αが82%(内、原子力5%)に対して、新エネルギー(太陽光、地熱、バイオマス、水力。。)は18%に過ぎない。それが、2050年には32%まで増加して、逆にエネルギー効率を上げることで化石燃料系エネルギーの使用を13%ぐらいまで圧縮して、トータルのエネルギー使用量を2008年対比55%削減する社会を作る。

それには、住宅のガラスの二重化、電化製品の買換えによる使用電力半減など、既にエネルギーを大量に消費している(運輸24%業務15%家庭18%)分野での省エネ活動が重要。

以前より、小宮山氏は原子力は、あくまでも過渡期のエネルギーであるとの立場であり、イカメンも大賛成の考え方だ。

省エネは、「ものづくり」の時代から、「日々のくらし」の充実へと向かう核となる。

資源問題も、実は必要な資源は、既に加工された人工物として世の中に溢れていると考えられる。

エネルギー的観点から考えると、メタルの中でも鉄やアルミニウムを例に取れば、鉄鉱石から酸素を分離する為の還元エネルギーは、ビルの取り壊しや車のスクラップで出てくる鉄を溶融して再利用する為のエネルギーよりは大きいし、ボーキサイトからアルミニウムを製造する時の電力などのエネルギーも半端なく同様である。

従って、リサイクル中心の社会にすれば、使用エネルギーは抑制される。

そして、前述した技術力による省エネとリサイクルにより、日本はエネルギーの自給自足が可能となるのである。これにより、エネルギー70%鉱物資源70%木材100%水100%を自給する形となる。

来るべき「プラチナ社会」とは、小宮山氏が提唱する「プラチナ構想ネットワーク」を日本中に張り巡らすことにより実現させて行こうというものであるが、求めていくものは以下5点である。

1.エコロジーである(公害克服、生物多様性、地球環境)
2.資源の心配ない(省 鉄・エネ、一次産業、循環型)
3.老若男女参加 (生涯成長、複数機会)
4.心もモノも豊かな(文化・芸術・文明・GDP)
5.雇用がある社会(イノベーション)

以上、将来、間違いなく日本を背負うことになる学生達に、ユーモアを交えて語りかける様な講演会であった。

学生からの「高校・大学時代にやるべき事は何か?」と言う質問に対して、

「何をやってもいい。一生懸命であれば、必ずしも一つのことだけに集中する必要もない。自分は若い頃、勉強というものはあまり好きではなかったが、段々学べば学ぶほど面白いと思えるようになった。だから、まだまだ生涯を通じて成長を続けて行く。そんな自分が言えることは、ともかく人間が一番面白い。悪いことをする奴もいるが、それはそれ。情報化社会になって、隣同士でメールをやり取りする人は、まさか、この学校にはいないと思うが、結局、人と人が会って、目を合わせて、話すことに勝るものはない。人間同士のコミュニケーション能力を育てる事が、何よりも一番大事だ。

との発言は、同時刻帯にコンピュータ部で、ハッカーとは?競技プログラミングについての講演会をしていたGROUSEにも是非聴かせてやるべき話では、あった。


最後に、ボイトレでの極意は、顎に力を入れないで、口をだらしないくらい脱力したまま唄う。・・・・で、ある。イカメンは、口元や顎を力ませたりするので、ピッチがずれたり、鼻にかかった声になったりするようだ。裏声が、未だに下手糞だという事実も変わってはいないが・・・・少しは、ましになってきた気がする。

明日24日は、アイリーンが、ライブバーBUNGA「JAZZ VOKAL NIGHT」に出演するので、それを聴きに行く。ついでに、12月23日のIKAMEN ライブの件で、山中ミーナチーフにもご挨拶をしに行くのだ。

そして、30日はIKAMENのスタジオ練習日。今回はコーラスも含めみっちり3~4時間やるのだ。

10月4日、オガポン抜きのルービーハッピーズのライブが、大塚のライブハウス兼料理店「エスペトブラジル」である。http://www.espetobrasil.jp/schedule/2012/10.html
K先生がメインで歌う中、ゲストも色々出るらしい。「3部あたりで、譜面を持って来て歌ったらどう?」と勧められてしまった。だから、もしかしたら、1曲だけ飛び入り出演するかもしれまへん!

では、また!


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